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| 今回は、ミニチュア・ダックスのジェイくんの噛み付き癖に悩む、東京都大田区の本田さん宅にお邪魔しました。ちっちゃいのに強烈な噛み付きを見せるジェイくん。訓練士の倉持さんの指導は、どのような内容でしょうか。 |
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| ジェイくんのデータ |
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| 犬種 |
ミニチュア・ダックスフント |
| 性別 |
男の子 |
| 年齢 |
1歳1ヶ月 |
| 性格 |
内弁慶かなぁ? |
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| すまいるわん |
「さっそく、熱烈な歓迎ですね(笑)(写真1)」 |
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| 本田 |
「すいません(笑)。でも、来客を噛む時はスボンやくつ下で済むんですが、飼い主の私や主人に対しては、思い切り手に噛み付いてくるんですよ」 |
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| すまいるわん |
「飼い主さんに対してだけ、反抗的なんですか?」 |
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| 本田 |
「反抗的というより、甘えの延長だと思います。噛みながらお腹を見せたりしますし。でも、白目を剥いたりして、興奮がものすごいんです」 |
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| 倉持 |
「これまで、どのようなしつけをされてきましたか? それから、この子の普段の様子について教えてください」 |
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| 本田 |
「オスワリやマテ、フセなどはひととおりできるので、今は特に訓練はしていません。噛み癖については、噛んだ時にダメと言ってお尻を叩いたり、口をぎゅっと抑えたり、タバコの煙を吹きかけたりしていますけど、全然効果がないですね。それから、じつは音に対してもすごく敏感で、外の物音やチャイムなどに反応して、すぐ吠えてしまいます」 |
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| 倉持 |
「散歩の時の様子は?」 |
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| 本田 |
「外ではずいぶん性格が変わって、臆病な感じになりますね。例えば他のわんちゃんにはあまり自分からは近寄りませんし、ちょっと迫られると私の後ろに隠れてしまいます。人に噛み付くこともありませんし」 |
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| 倉持 |
「なるほど。ジェイくんの場合、ご自宅の中では自分がリーダーで、本田さんやご主人より自分を上に位置づけて行動(優位行動)している可能性がありますね。しかし基本的には臆病な性格なので、そのギャップが屋内と屋外での行動のアンバランスさに表れていると思います」 |
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| 本田 |
「治るのでしょうか」 |
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| 倉持 |
「基本的な服従訓練をもう一度見直せば、ちゃんと誰がリーダーか分かってくれると思います。同時に、噛み癖そのものに対しても、ちょっと小道具を使って対処していきましょう」 |
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| (写真1) |
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| ワザ1 服従訓練のレベルアップ |
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| 倉持 |
「マテ、フセ、オスワリなどの基本は出来ているようですが、これをもう一段階レベルアップさせるため、次のようなポイントに気を付けて服従訓練を再開してみてください」
「1.言葉でマテ、フセと命令するだけではなく、必ず手の動きでゼスチャーを入れること。なぜかといえば、例えば来客に興奮して吠えている時に“オスワリ”と言葉で命令しても、自分の吠えている声のせいでコマンドが聞こえない可能性があるわけです。しかし、同時にゼスチャーでもコマンドを出せば、目で命令を受け取ることが可能になるのです。ゼスチャーは、コマンドごとに飼い主さんがご自分で工夫したものでかまいません」
| (写真2) |
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「2.服従訓練は、飼い主さんが立ったままですること。飼い主さんが座って犬の目線に近くなってしまうと威圧感がなくなり、自分と同列だと勘違いされてしまいます。犬の目線よりずっと上からコマンドを出すことで、飼い主と犬の順位付けを明確にするのです。それに、日常の何気ない瞬間にコマンドを出したり、まさに来客に噛みついている緊急時にとっさに命令するには、いちいち飼い主さんが座っていてはタイミングを逃すこともあります。ちょっと大変かもしれませんが、服従訓練はごほうびのオヤツをあげる時にも、立ったまま腰を折っておこなってください(写真2)」
「3.マテ、フセといったコマンドは、何度も繰り返さず1度だけにする。1度のコマンドで実行できるようになるまで、辛抱強く訓練してください」
「以上の1から3までに気をつけて、1回5分程度を1日数回でかまわないので、訓練を再開してください。また、訓練の時間以外も有効に使うためには、ごほうびのオヤツをなるべく家中に用意しておいて、毎日の暮らしの中でいつでもコマンドが出せる状態にしておいてください。いずれは、オヤツなしで出来るようになるのが目標です」 |
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| ワザ2 アイコンタクトの徹底 |
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| 倉持 |
「次は、犬が飼い主のほうを常に意識するようにしつけるため、アイコンタクトを徹底させます。※アイコンタクトについては、連載の第2回を参照してください※」 |
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| ワザ3 小道具を使う |
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| 倉持 |
「最後に、噛み付き癖に対する直接の対処として、犬が嫌いな苦い味を利用します。今回はビターアップルを使ってみましょう」
「人に噛み付いたら、すかさず“コラッ”“ダメ”などと言いながら(言い方はひとつに決めてください)、ビターアップルを噛み付いてきた場所に吹きかけましょう(写真3)。そして犬が噛むことをやめたら、すぐに“ヨシ”と声を出して誉めてあげます。ここで大切なのは、必ず飼い主さんが“コラッ”“ヨシ”と声を出してあげるところです」
| (写真3) |
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「ビターアップルを吹きかければ、たいていの犬は噛むことをやめますが、それだけではなぜ怒られたのか理解できませんし、苦味に慣れてしまえば、吹きかけても平気で噛むようになってしまいます」
「ですから、叱る時も誉める時も必ず声を出して、“噛んだから叱られているんだ”“噛むのをやめたから誉められているんだ”と犬に理解させることが重要でのです。きちんと理解してくれれば、そのうちビターアップルを使わなくても声のコマンドだけでやめるようになりますし、うまくいけば噛み癖そのものがなくなるでしょう。もちろん、噛み癖だけではなく、他のことに対しても、“コラッ”というコマンドでストップをかけることができるようになります」
「それから、誉める時には、あくまでも“ヨシ”と声をかけるだけにしてください。今回の場合ですと、体をなでたりして大げさな誉め方をすると、また興奮して噛み付いてくることが考えられます。ですから、声で誉めるだけで充分でしょう」 |
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| すまいるわん |
「服従訓練をもう一度再開して、本田さんのご家庭での人と犬との序列を再認識させることが、何より大切だということですね」 |
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| 本田 |
「かわいい我が子ですし、私も噛み付かれるのは困りますから(笑)、やってみたいと思います」 |
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| 本田さん&ジェイくんの訓練の結果は、数ヶ月後にこのコーナーで報告する予定です。がんばってくださいね!! |
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| 第1回「来客への吠え癖を治そう」に登場していただいた大原さんに、近況をお聞きしました。 |
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| 「完全に、というにはまだまだですが、だいぶ良くなりました。じつは今でもチャイムの音に反応して鳴いてしまうのですが、それでも1度“No!”と言えば必ず鳴き止むようになりましたし。鳴かない状態を100点とすれば、まだ70点くらい? な感じですが、うるさくて困ることはほとんどなくなりました。まだまだしつけは終っていないと思うので、これからも訓練は続けていきます」 |
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| 大原さん、その調子でがんばってくださいね!! |
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| 次回の更新をお楽しみに! バックナンバーはこちらです。 |
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「しつけにワザあり」では、このコーナーに登場していただけるユーザーを募集しています。実際にわんちゃんのしつけや癖などで困っていることを、プロの訓練士がお伺いして解決に乗り出します。
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