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連載コラム
わんちゃんも人も、うっとり
アロマテラピー講座 講師/石澤 佳小里さん
 わんちゃんと人のためのアロマテラピーを知っていますか? 植物から採った精油(エッセンシャルオイル)を、さまざまな形で体内に取り込むことで、わんちゃんのストレスや問題行動の解消、しつけ補助、ノミやダニの駆除、さらには自然治癒力を引き出すことで、疾病の予防や治療にも役立ちます。もちろん、人の心の癒しにも効果バツグン。わんちゃんとの暮らしに、香りのチカラをプラスアルファ! アロマテラピーの実践法を、基礎からご紹介します。
第8回目は、わんちゃんの耳のケア(4)、です。
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わんちゃんにも耳のケアが必要なの?
 これまで、3回にわたってわんちゃんの耳にスポットをあて、アロマテラピーを応用した耳そうじの仕方や、耳の健康を保つマッサージの方法をご紹介してきました。4回目の今回は、ユーザーのみなさんからお寄せいただいた質問に、お答えしていきたいと思います。
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わんちゃんの耳のケア(4)
1.耳を傷つけてしまったときのケア
「うちのコが何かにぶつけてしまったらしく、耳の内側に傷を作ってしまいました。単なる切り傷なのでたいしたことはないのですが、できれば塗り薬の代わりにエッセンシャルオイルをつけてあげたいと思います。どんなオイルが良いのですか?」(群馬県 U・Iさん)

 傷口のケアであれば、殺菌や消毒に効果のあるオイルを使ってみてください。具体的には、ティートリー、ラベンダー、ユーカリ、パチュリーなどです。希釈するためのキャリアオイルは、皮膚に与える栄養が豊富な、小麦胚芽オイル、マカデミアナッツオイル、スィートアーモンドオイル、アボガドオイル、キャロットオイルなどが良いでしょう。特に小麦胚芽オイルは、血液の循環を改善するためのビタミンE(若返りのビタミン)が豊富で、キャロットオイルには、痛んだ皮膚や粘膜を回復するためのビタミンAがたくさん含まれています。
 これらの中からお好みのものを選んで、キャリアオイル10mlにエッセンシャルオイルを3〜5滴程度ブレンドし、清潔な綿棒やコットンなどに染み込ませて、傷口を拭いてあげてください。一般の塗り薬などに比べれば刺激も少なく、わんちゃんにも塗りやすいはずです。
 ちなみにラベンダーだけは、希釈せずにそのまま使用してもかまいません。
2.耳の炎症のケア
「うちの犬は、生まれつき体質の問題から、耳の炎症に悩んでいます。エッセンシャルオイルをつければ効果がありますか?」(三重県 A・Kさん)

 炎症を抑えるためには、鎮静作用や抗炎症作用の高いオイルがオススメです。サイプレス、ゼラニウム、カモミール、ポットマリーゴールド、サンダルウッド、ミルラ、ローズウッドなどが良いでしょう。希釈するキャリアオイルは、キャスターオイル、イブニングプリムローズ、ホホバオイル、月見草オイル、セントジョーンズワートオイルなどです。ホホバオイルは保湿機能に優れ、月見草オイルは体内のホルモンバランスを調整し、抗アレルギー作用を促進してくれます。これらをブレンドしたらコットンに染み込ませて、炎症を起こしている部位を拭いたり、湿布してあげてください。  もっと手軽な方法としては、人間の飲用のカモミールティーで代用することもできます。よく冷ましてからコットンに染み込ませ、そのままつけてあげてください。
 また、人間用のスキンケア製品として最近人気の、純天然植物性抗酸化水溶液を利用することもできます。1億年前の植物の堆積層から抽出された天然成分をジェル状の化粧水にしたもので、アミノ酸、ミネラル、ビタミンが豊富で細胞の活性化や抗菌作用にすぐれています。この純天然植物性抗酸化水溶液にエッセンシャルオイルをブレンドしたり、あるいはそのまま付けるだけでも炎症を抑えることができます。
3.耳の聞こえが悪い子のケア
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「うちの子は、理由は不明なのですが、耳の聞こえがどうも悪いようなのです。アロマテラピーを応用したケアなどはありますか?」(東京都 H・Iさん)

 わんちゃんの難聴には、先天的原因として遺伝子疾患、後天的原因として老化、甲状腺機能の低下、中耳炎の悪化による神経の損傷など、さまざまな理由が考えられます。獣医さんに見てもらっても原因不明と言われるケースも多いようです。
 もし、難聴の理由が老化、もしくは腎臓機能の低下などであれば、体内を巡る水分のバランスを整えることで症状を緩和したり、より悪化するのを食い止めることができます。次の経路のポイントを、アロママッサージしてあげてください。



1.こめかみ(写真1)
※人間と同じく、目尻の外側のこめかみです。

2.耳の真下(写真2)
※耳の付け根の下側の部分です。

3.後ろ足の足根骨のやや上側(写真3)
※膝のように見える関節(正確にはここは足首になります)のやや上側です。



 この3点のポイントを、これまでにもご紹介してきたティータッチ(親指や人差し指で「の」の字を書く)の動きで、やさしくマッサージしてあげてください。3のポイントは、厳密には足の内側部分と言われていますが、それほどこだわらずに、足の周囲をぐるっと揉んであげれば良いでしょう。
 使用するオイルは、第6回でご紹介したものを参考にしてください。エッセンシャルオイルはカモミールやラベンダーやネロリなど、リラックス効果か鎮静効果のあるもの。キャリアオイルはマカデミアナッツやスィートアーモンドオイルなど、肌にやさしく栄養のあるものをチョイスしてください。

 これからも、たくさんの質問をお待ちしています。次回をお楽しみに!
こんなことに注意して!
 アロマテラピーのすべてに共通することですが、精油や機器の取り扱いについては、充分に注意を払い、メーカーの取り扱い説明にしたがってください。
精油は必ずふたを閉めて、わんちゃんや乳幼児が触れない冷暗所に保存すること。
精油は、取り扱い期限にしたがって使い切るようにすること。
精油の原液を、人もわんちゃんも絶対に口に入れないこと。
コンセントを引っ掛けたり倒したりしないよう、ディフューザーはわんちゃんや乳幼児が届かないところで使用してください。
体重3キロ以下の小型犬は、精油の量を標準の半分から始めてください。
万が一、気分が悪くなったり体調が悪化した場合はすぐに使用を中止し、かかりつけの医師の指示を受けてください。
マッサージの解説に登場する“経路のポイント”とは、いわゆる“ツボ”のことで、ひとつひとつのツボのつながりが“経路”になります。犬のツボには人間のそれと同じく、さまざまな名称や効能がありますが、この講座ではツボそのものの解説はせず、また、ピンポイントで指圧や鍼灸などをする、人間と同じようなツボ療法はおこないません。なぜなら人間の場合、ツボを刺激されて痛かったりかえって具合が悪くなれば、「痛い」「止めて」などと言うことができますが、わんちゃんにはそれが出来ないからです。この講座はツボ療法ではなく、あくまでもその周辺や経路全体への、アロママッサージとしてご紹介していきます。
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次回の更新をお楽しみに! バックナンバーはこちらです。
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写真 石澤 佳小里さん(と愛犬バースくん)
JNEA認定英国式リフレクソロジスト。ドッグナチュラルセラピスト。犬のストレス解消と治療のため、英国式アロマテラピーとリフレクソロジーを応用したドッグケアを実践。東京・大崎に、ペットと一緒にくつろげる一軒家の女性専用サロン、ワンズケアをオープン。
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リクエスト募集
わんちゃんと人のためのアロマテラピーについて、石澤さんに聞いてみたいことを募集しています。user@b-p.co.jpまでメールをお送りください。参考にさせていただきます。また、感想のメールもお待ちしています。
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