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連載コラム
わんちゃんも人も、うっとり
アロマテラピー講座 講師/石澤 佳小里さん
 わんちゃんと人のためのアロマテラピーを知っていますか? 植物から採った精油(エッセンシャルオイル)を、さまざまな形で体内に取り込むことで、わんちゃんのストレスや問題行動の解消、しつけ補助、ノミやダニの駆除、さらには自然治癒力を引き出すことで、疾病の予防や治療にも役立ちます。もちろん、人の心の癒しにも効果バツグン。わんちゃんとの暮らしに、香りのチカラをプラスアルファ! アロマテラピーの実践法を、基礎からご紹介します。
第7回目は、わんちゃんの耳のケア(3)、です。
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わんちゃんにも耳のケアが必要なの?
 これまで「わんちゃんの耳のケア」として、耳のお掃除や足全体マッサージする療法をご紹介してきましたが、今回はマッサージの続きとして、背中や足のポイントをマッサージをすることで内臓の働きを整えて、体の仕組みの根本から耳をケアし、さまざまな症状を改善する方法をご紹介します。
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わんちゃんの耳のケア(3)
1.エネルギーの流れと内臓と症状の関係とは?
 人間もわんちゃんも、内臓の働きと体調の良し悪しが密接に結びついていることは同じです。ケガなどの外傷はともかく、体の内部から変調をきたす疾病は、内臓の働きを整えることでその症状を軽くしたり、疾病を予防することもできます。
 さて、第6回で登場した“経路”について、もう少し詳しく説明しておきましょう。東洋医学では、内臓の各臓器にはそれぞれが影響を与える器官があるとされ、さらに体の皮膚の下には、それぞれの臓器をケアするためのエネルギー(気)が流れる“経路”があります。簡単に言えば、ある経路を刺激して、経路と連動する臓器の働きを整えれば、その臓器が影響を与えている器官の症状も良くなるということになります。

 一般に人間の体には、14の経路が存在すると言われています。そして、人間も犬も哺乳類で骨格や体の作りも似ていますから、犬にも同じような経路があると言われ、エネルギーの流れもほぼ同様とされています。
 第6回では、耳のケアのために前足と後ろ足の経路全体をマッサージする方法をご紹介しましたが、今回は、経路の中にあるエネルギーのポイントとその周辺を、より集中的にアロママッサージしてみましょう。
2.耳にこんなトラブルがありませんか?
 「耳の中が乾いて赤くなり、熱を持つ」、「耳垢が多くベタベタして、不快な臭いがする」、「耳が湿っぽくなり、耳垂れが出る」。耳についてのこのような症状は内臓、特に肝臓、脾臓、腎臓の働きが弱って、体内の水分が不足したり水の流れが滞ったりして、体が内部の熱をうまくコントロールすることができなくなっていることに一因があります。
 次にご紹介するアロママッサージを試してみてください。
3.耳のためのアロママッサージをしましょう
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 今回マッサージをする経路のポイントは、次の4点になります。



1.前足の手根骨(人間から見ると肘に見えるが、実際には手首)の内側の小さい突起の中にある窪み。
※このポイントは肝臓の働きを活発にし、体内の水分や気の流れを整え、頭部に水分を送り込む効果があります。

2.後ろ足の趾骨(指)と中足骨(ここも実際には指の延長です)の接合部(手首のように見えるところ)の、それぞれの指の付け根の間。
※このポイントは肝臓の熱をとり、耳の不快な臭いを押さえる効果があります。

3.肩甲骨から後ろに伸びている胸椎の、第3、第4胸椎の間。
※このポイントは、体の上部に水分を送り込む効果があります。

4.胸椎のさらに後ろに伸びている腰椎の、第2、第3腰椎の間。
※このポイントは、腎臓を丈夫にする効果があります。

 それぞれの詳しい場所は、イラストを参考にしてください。



 まず、この4点のポイントの周辺に、トリートメントオイルをなじませます。トリートメントオイルの材料や作り方は、第6回と同様です。
 いよいよマッサージを始めます。1と2は、これも第6回でご紹介したティータッチ(親指や人差し指で「の」の字を書く)の動きで、ポイントの周辺をマッサージしてあげます(写真1.2)。
 3と4は、ポイントの左右を指でつまんで揉んだり(写真3.4)、手のひらで撫でてあげたりしてください
 これらのポイントを、正確にピンポイントで刺激することにこだわる必要はありません。「だいたいこの位置だな」とわかったら、その周辺を全体的にやさしくマッサージしてあげればOKです。場所の特定に、あまり神経質になる必要はありません。

 わんちゃんの耳の状態にもよりますが、始めは1日1回時間を決めて、10分程度様子を見ながらマッサージしてあげてください。何気ない日頃のスキンシップの時に、意識してマッサージしてあげればよいでしょう。
こんなことに注意して!
 アロマテラピーのすべてに共通することですが、精油や機器の取り扱いについては、充分に注意を払い、メーカーの取り扱い説明にしたがってください。
精油は必ずふたを閉めて、わんちゃんや乳幼児が触れない冷暗所に保存すること。
精油は、取り扱い期限にしたがって使い切るようにすること。
精油の原液を、人もわんちゃんも絶対に口に入れないこと。
コンセントを引っ掛けたり倒したりしないよう、ディフューザーはわんちゃんや乳幼児が届かないところで使用してください。
体重3キロ以下の小型犬は、精油の量を標準の半分から始めてください。
万が一、気分が悪くなったり体調が悪化した場合はすぐに使用を中止し、かかりつけの医師の指示を受けてください。
マッサージの解説に登場する“経路のポイント”とは、いわゆる“ツボ”のことで、ひとつひとつのツボのつながりが“経路”になります。犬のツボには人間のそれと同じく、さまざまな名称や効能がありますが、この講座ではツボそのものの解説はせず、また、ピンポイントで指圧や鍼灸などをする、人間と同じようなツボ療法はおこないません。なぜなら人間の場合、ツボを刺激されて痛かったりかえって具合が悪くなれば、「痛い」「止めて」などと言うことができますが、わんちゃんにはそれが出来ないからです。この講座はツボ療法ではなく、あくまでもその周辺や経路全体への、アロママッサージとしてご紹介していきます。
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次回の更新をお楽しみに! バックナンバーはこちらです。
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写真 石澤 佳小里さん(と愛犬バースくん)
JNEA認定英国式リフレクソロジスト。ドッグナチュラルセラピスト。犬のストレス解消と治療のため、英国式アロマテラピーとリフレクソロジーを応用したドッグケアを実践。東京・大崎に、ペットと一緒にくつろげる一軒家の女性専用サロン、ワンズケアをオープン。
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リクエスト募集
わんちゃんと人のためのアロマテラピーについて、石澤さんに聞いてみたいことを募集しています。user@b-p.co.jpまでメールをお送りください。参考にさせていただきます。また、感想のメールもお待ちしています。
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