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連載コラム
わんちゃんも人も、うっとり
アロマテラピー講座 講師/石澤 佳小里さん
 わんちゃんと人のためのアロマテラピーを知っていますか? 植物から採った精油(エッセンシャルオイル)を、さまざまな形で体内に取り込むことで、わんちゃんのストレスや問題行動の解消、しつけ補助、ノミやダニの駆除、さらには自然治癒力を引き出すことで、疾病の予防や治療にも役立ちます。もちろん、人の心の癒しにも効果バツグン。わんちゃんとの暮らしに、香りのチカラをプラスアルファ! アロマテラピーの実践法を、基礎からご紹介します。
第6回目は、わんちゃんの耳のケア(2)、です。
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わんちゃんにも耳のケアが必要なの?
 前回は、人間の耳そうじと同じように、わんちゃんの耳の中を直接お手入れする方法をご紹介しましたが、今回はなんと、わんちゃんの足をマッサージすることで耳のケアをするという、アロママッサージを取り上げます。毎日の生活に、上手に取り入れてくださいね。
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イラスト
わんちゃんの耳のケア(2)
1.耳のためのアロママッサージって?
 アロマテラピーは西洋の自然療法ですが、人間や動物の生命活動の基本は、洋の東西で変わるわけではありません。
 さて、東洋には「気」という言葉があります。これは「気合、気力」などエネルギーそのものを指すと同時に、「気が重い、気が晴れる、気を落とす」など、日常的に精神状態を説明するときにも、よく使う言葉です。
 このことから分かるとおり、エネルギーである「気」の流れと体調や精神力は、密接に結びついています。「気」の流れが順調であれば、体調、精神力ともに良いのですが、「気」の流れが停滞すればこれらも悪くなり、逆に体調や精神力が良くなれば、それは同時に「気」の流れも良くなったことを示すという、ことになります。
 この「気」の流れの振幅は、大なり小なり毎日の生活の中で誰もが経験していることで、わんちゃんも例外ではありません。

 さて、わんちゃんは人間と違い、体調が悪いからといって自分で薬を服用したり、病院に行くことができません。自分の意志で痛みや熱などを説明することもできません。それだけに、人間よりもむしろわんちゃんのほうが、健康に関する毎日の細かいケアは、難しいと言えるでしょう。突然、大事に至らないよう、疾病に対する直接の予防や治療だけでなく、日頃から常に「気」の流れを整えるておくようなお手入れが重要だと言えます。
 そこで今回は、耳のケアのためにアロママッサージを取り入れます。
 わんちゃんにも人間と同様、全身に「気」の経路(道筋)がありますが、その中でも特に耳のケアに役立つ四肢の経路を、トリートメントオイルを使ってマッサージするのです。
2.耳のためのアロママッサージをしましょう
<表1>
材料
(耳のマッサージ用
トリートメントオイル1回分)
ベースオイル
(セント・ジョーンズワート、マカデミアナッツなど)
10ml
精油
(カモミール、ラベンダーなど)
3〜5滴
 マッサージをする方は、わんちゃんを傷つけないよう、必ず爪を切っておいてくださいね。
 それではまず、トリートメントオイルを作りましょう。材料は表1のとおり。これまで作ってきたオイルと同じで、これらの材料をよく混ぜ合わせるだけです。使用する精油は、リラックス効果か鎮静効果のあるものをチョイスしてください。表にあげたもの以外なら、サンダルウッド、ゼラニウム、ベルガモットなどがオススメです。ベースオイルは、肌に優しく栄養のあるものということで、ホホバ、スィートアーモンドなども良いでしょう。いくつかをブレンドしてもかまいません。

写真  では、前足からマッサージを始めましょう。慣れないうちは、ここで一度深呼吸をして落ち着いてください。
 まず、わんちゃんの前足の先から耳の付け根のあたりまで、さきほど作ったトリートメントオイルをなじませます。
 次に、第3指(一般的に犬の前足の指は5本なので、真ん中の指です)の付け根からそのままの足の前側を通り、手根(肘のように見える、足の真ん中の関節)のあたりで外側に出て、足の付け根(犬の場合、正確にはここが肘になります)から肩に上がり、耳の後ろを経て目尻までという経路を、親指(小型犬の場合は人差し指でもOK)で少しずつ少しずつ「の」の字を書くように(時計の針が、6時から右回りで13時間後の7時になる動きです)、時間をかけてマッサージしていきます(写真1とイラスト)。この動きを、ティータッチと言います。
写真  この経路には、頭部の熱を取ったり、首の凝りをほぐしたり、耳の疾患に直接働きかけたりするツボが隠されているのです。

 次に後ろ足です。後ろ足の場合は、足根(膝のように見える、足の真ん中の関節)のやや下から足の付け根(犬の場合、正確にはここが膝になります)までの内側を、同じようにトリートメントオイルをなじませてから、ティータッチでゆっくりとマッサージします(写真2とイラスト)。
イラスト  ここには、体中の皮膚の再生能力を高めたり、湿った皮膚を乾かす働きを持つツボがあるのです。そのため、耳のケアにとても役立ちます。

 前足、後ろ足ともに、できれば往復3回くらいはおこなってくださいね。
 以上が、わんちゃんの耳のためのアロママッサージです。わんちゃんが慣れるまで、あせらず時間をかけて取り組んでください。
こんなことに注意して!
 アロマテラピーのすべてに共通することですが、精油や機器の取り扱いについては、充分に注意を払い、メーカーの取り扱い説明にしたがってください。
精油は必ずふたを閉めて、わんちゃんや乳幼児が触れない冷暗所に保存すること。
精油は、取り扱い期限にしたがって使い切るようにすること。
精油の原液を、人もわんちゃんも絶対に口に入れないこと。
コンセントを引っ掛けたり倒したりしないよう、ディフューザーはわんちゃんや乳幼児が届かないところで使用してください。
体重3キロ以下の小型犬は、精油の量を標準の半分から始めてください。
万が一、気分が悪くなったり体調が悪化した場合はすぐに使用を中止し、かかりつけの医師の指示を受けてください。
写真
次回の更新をお楽しみに! バックナンバーはこちらです。
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写真 石澤 佳小里さん(と愛犬バースくん)
JNEA認定英国式リフレクソロジスト。ドッグナチュラルセラピスト。犬のストレス解消と治療のため、英国式アロマテラピーとリフレクソロジーを応用したドッグケアを実践。東京・大崎に、ペットと一緒にくつろげる一軒家の女性専用サロン、ワンズケアをオープン。
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リクエスト募集
わんちゃんと人のためのアロマテラピーについて、石澤さんに聞いてみたいことを募集しています。user@b-p.co.jpまでメールをお送りください。参考にさせていただきます。また、感想のメールもお待ちしています。
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