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連載コラム
わんちゃんも人も、うっとり
アロマテラピー講座 講師/石澤 佳小里さん
 わんちゃんと人のためのアロマテラピーを知っていますか? 植物から採った精油(エッセンシャルオイル)を、さまざまな形で体内に取り込むことで、わんちゃんのストレスや問題行動の解消、しつけ補助、ノミやダニの駆除、さらには自然治癒力を引き出すことで、疾病の予防や治療にも役立ちます。もちろん、人の心の癒しにも効果バツグン。わんちゃんとの暮らしに、香りのチカラをプラスアルファ! アロマテラピーの実践法を、基礎からご紹介します。
第5回目は、わんちゃんの耳のケア(1)、です。
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わんちゃんにも耳のケアが必要なの?
 わんちゃんにとって耳は、鼻と同じくらい、生きるために必要な情報を集めるため重要な器官です。しかし、犬は残念ながら自分で耳そうじができないため、人の手でケアをしてあげないと、汚れから炎症を起こしたり、ひどい場合にはミミダニが発生したり外耳炎を患うなど、さまざまな疾病にかかることも多いのです。アロマテラピーを利用したお手入れで、いつもきれいな耳を保ちましょう!
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イラスト
わんちゃんの耳のケア(1)
1.わんちゃんの耳について
 わんちゃんの耳は、人間に比べ耳の穴(耳道)が長く、汚れや湿気が内部に溜まりやすい構造になっています。
 耳の疾病には、発生する部位や症状により、外耳炎、中耳炎、内耳炎、耳血腫、耳疥癬症などさまざまなものがありますが、例えば中耳炎がひどくなると顔面の神経や交感神経が侵されるなど、症状が耳以外に広がっていくこともあります。
 わんちゃんの様子をよく観察し、耳を痛がる、引っ掻く、擦りつける、耳から悪臭や膿が出る、耳に熱がある、頭を傾ける、頭をしきりに振る、といった症状がみられたら、要注意です。

 犬種別には、ラブラドールやゴールデンレトリーバ、パグ、ミニチュアダックスフントなどタレ耳の犬種は、耳がフタの役目をして特に通気性が悪いので、内部に汚れが溜まりやすく疾病も起こりやすいのです。
 タレ耳でなくても、マルチーズ、ヨークシャテリア、フォックステリア、シーズー、ミニチュアシュウナウザー、プードルなどは、耳の中に毛がはえているため疾病しやすい犬種といわれています。
 また柴犬、ウエストハイランドホワイトテリア等は、体質的に外耳炎にかかりやすいようですし、その他、日本の高温多湿の風土に適さない犬種の場合、特に湿気が原因でトラブルを起こすケースがよくあります。

 明らかに耳の疾病にかかった場合は動物病院に行くべきですが、そうならないための日頃のケアとして、これからご説明するアロマテラピーを実践してみてください。
2.耳そうじをしましょう
<表1>
材料
(耳のトリートメントオイル1回分)
精製水 大さじ4
大さじ1
精油 10滴程度
 人間が毎日お風呂に入るように、わんちゃんの耳を毎日清潔にしてあげましょう。
 まず、表1の材料をよくかき混ぜて、トリートメントオイルを作ります(写真1)。
 精製水の代わりに、第4回でご説明した酸性水でもかまいません。
写真  お酢は、はちみつが入っているような特殊なものでなければ、食用の米酢、りんご酢など、どんなものでもかまいません。特にりんご酢は、わんちゃんの健康のため飲料水に入れても効果がありますし、香りもさわやかなのでオススメです。
 ブレンドする精油は、ラベンダーかティートリーがオススメですが、他に殺菌や消毒に効果的な精油としては、カモミール、ユーカリ、ペパーミント、ライム、サイプレス、レモングラスなどがあります。お好みでブレンドしてください。
写真  今回はベースオイルを使わないので、材料が完全には混ざり合いませんが、それでかまいません。ひととおりかき混ぜてから使用してください。
 じつは、もっとも手軽な耳の洗浄剤としては、人間の飲用のカモミールティーを使うこともできます。この場合、煮出したカモミールティーをよく冷ましたら、そのまま使ってください(精油はブレンドしません)。

 それでは、耳そうじの仕方です。
 まずトリートメントオイルをコットンに染み込ませ、わんちゃんの耳介(耳の内側)の指の届く範囲を、優しく拭きましょう(写真2)。
写真  次にトリートメントオイルを綿棒に染み込ませ、耳道(耳の穴)に入れ、よくそうじしてあげます(写真3)。
 わんちゃんの耳の穴は人間より長いので、ついつい深くまで入れてしまいそうになりますが、鼓膜を傷つける恐れもあるので、無理に入れないでください。一度嫌な思いをさせてしまうと、その後耳そうじを嫌うようになってしまいます。
 また、絶対に強くこすらずに、優しく、なでるように動かしてください。もし耳の中に炎症があった場合など、強くこするとよけいにひどくなることもあります。
 耳の中に毛が生えている犬種の場合は、指の届く範囲のものは抜いてしまいましょう。
 耳そうじをする頻度は、基本的に毎日が望ましいですが、わんちゃんの耳の状態や季節、ライフスタイルにより適宜調節してください。特に雨の日のお散歩やシャンプー後に、耳の中の水気をよくきってからそうじをおこなうと、雑菌を殺すためにとても効果的です
 万が一、耳の奥まで汚れが溜まっていたり、すでに炎症を起こしていたなどのトラブルを発見した場合は、すみやかに信頼できるお医者さんに相談してください。

 次回は、耳そうじと一緒におこなってほしい、耳のためのアロママッサージをご紹介します。お楽しみに。
こんなことに注意して!
 アロマテラピーのすべてに共通することですが、精油や機器の取り扱いについては、充分に注意を払い、メーカーの取り扱い説明にしたがってください。
精油は必ずふたを閉めて、わんちゃんや乳幼児が触れない冷暗所に保存すること。
精油は、取り扱い期限にしたがって使い切るようにすること。
精油の原液を、人もわんちゃんも絶対に口に入れないこと。
コンセントを引っ掛けたり倒したりしないよう、ディフューザーはわんちゃんや乳幼児が届かないところで使用してください。
体重3キロ以下の小型犬は、精油の量を標準の半分から始めてください。
万が一、気分が悪くなったり体調が悪化した場合はすぐに使用を中止し、かかりつけの医師の指示を受けてください。
写真
次回の更新をお楽しみに! バックナンバーはこちらです。
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写真 石澤 佳小里さん(と愛犬バースくん)
JNEA認定英国式リフレクソロジスト。ドッグナチュラルセラピスト。犬のストレス解消と治療のため、英国式アロマテラピーとリフレクソロジーを応用したドッグケアを実践。東京・大崎に、ペットと一緒にくつろげる一軒家の女性専用サロン、ワンズケアをオープン。
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リクエスト募集
わんちゃんと人のためのアロマテラピーについて、石澤さんに聞いてみたいことを募集しています。user@b-p.co.jpまでメールをお送りください。参考にさせていただきます。また、感想のメールもお待ちしています。
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